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お台場での清掃活動から考えるマイクロプラスチックの問題

お台場での清掃活動から考えるマイクロプラスチックの問題

 先日、お台場の海岸で従業員とそのご家族の方と一緒に、清掃活動を行いました。

 スターティアグループではこれまでCSRの一環として、大規模な地震や災害などに対して被災者の救済、被災地の復興支援のために、サービスの無料提供や義援金の支援などを行ってまいりましたが、多くのお金をかけなくても実施できる活動をしたいということで、開始したのがこの清掃活動です。

 

 第一回目となる今回は、お台場の海岸の清掃活動を実施いたしました。ボランティアかつ休日での実施にもかかわらず40名以上の従業員およびそのご家族の方にご参加頂き、当初のロゴが入ったビブスを着用し、公園の管理事務所の方からお借りしたトングとゴミ袋を持って清掃活動を実施いたしました。

 私は特に海岸の岩場を中心に清掃をしたのですが、出てくる出てくるゴミの数々。タバコの吸殻やペットボトルはまだ想像できたのですが、扉を回すレバー、テニスボール、更には灯油のポンプまでも捨てられており、こんなものまで捨てるの?と驚きの連続でした。
 聞いたところによるとポイ捨てだけでなく、海から流れ着いてくるゴミも多いそうなのですが、その中でも特に多いなと思ったのがスーパーやコンビニでもらう様なビニール袋です。

 

 実はこの清掃活動を思い立ったのも、あるテレビ番組でウミガメの鼻にストローが刺さり苦しむ映像を観たからでした。海に廃棄されたストローやビニール、ペットボトルなどのプラスチックゴミは皆様ご存知の通り自然界では分解されず残り続け、それらは海洋で細かく砕けやがてマイクロプラスチックと呼ばれる5mm以下の小さなプラスチックとなります。それをウミガメやウミドリ、魚などの海洋生物がそれを誤って食べてしまうと、次第に弱っていきそして死んでしまうそうです。

 この様に海に廃棄されたプラスチックが生態系に影響を及ぼしてきており、そしてそれは食物連鎖の中で生きる人間も他人事ではなく、マイクロプラスチックを食べた小魚を、大きな魚が食べ、それを更に大きな魚が食べ、そして最後に人間が食べる。こうして我々人間にもマイクロプラスチックが蓄積されていく。これが今後どの様な影響を及ぼすかわかりません。

 更にこのマイクロプラスチックですが、一部の歯磨き粉でも使用されているなど、知らず知らず身近なものにも幅広く使用されているそうで、そう考えると急に不安になってきませんか。

 

 こうしたことを背景に世界では脱プラスチックの運動が活発化してきており、大手ファーストフードやコーヒーチェーンでも、プラスチック製のストローをやめて、紙のストローに変更するなどの動きが出てきています。この動きは更に広がっていくでしょう。

 

 一見すると、単なるゴミ拾いではあるのですが、実は大きな問題を体感できる機会でもあったと思います。ポイ捨てをしないのは当然のこと、必要以上にビニール袋をもらわないなど、我々消費者一人ひとりがいかに自分のゴミを少なくしていくかということが重要なのではと思いました。

 

 この清掃活動は、現状では第4回まで実施予定で、今後は海だけでなく河や山などでも行っていく予定です。我々の清掃活動は地球から見れば小さな活動かもしれませんが、これからの世代の人たちにどれだけよい地球環境を残していけるのか、その一助になればと思います。

 最後に今回の清掃活動にご参加、ご準備頂いた皆様ありがとうございました。

 

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