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生まれ故郷 熊本での講演を経て思うこと

生まれ故郷 熊本での講演を経て思うこと

先日、ブログでも記事を書かせて頂きましたが、1月18日に熊本県からのご依頼で生まれ故郷である熊本市内で講演をさせて頂きました。

 

2017.12.28 私なりの復興支援。熊本での講演について

 

「地元熊本の復興を支援したい」という思いから、企業家として一番社会貢献できる方法は何かと考えたところ、私の企業経営の経験を地元に還元し産業の振興を支援することではと思い、このお話をお受けさせて頂きました。
当日は、熊本の経営者を中心に約50名の方がお集まり頂き、講演では私が上場時に経験した失敗談や、シリコンバレーの視察で得たアメリカの最新のIPOの状況などを中心にお話させて頂きました。

 

講演を終えて思ったのは、上場企業の少なさです。
現在、全上場企業約3,600社のうち、熊本県に本店を置く上場企業は6社。東証一部上場企業は1社という状況です。上場企業は東京に一極集中している状況であり、もちろん熊本県だけが特筆して少ないという訳ではありませんが、とはいえ少ないなと。
すべての企業が株式上場を目指すべきとは考えておりませんが、やはりIPOをする企業が増えることは産業の振興に大きな影響があると思っています。

 

では、なぜ熊本でIPOをした企業は非常に少ないのか。
私なりに思う理由は、熊本は農業やものづくりといった産業が強いですが、一方、ITベンチャーが生まれる文化が少ないことです。近年IPOをした企業の多くが情報・通信業であり、ITベンチャー企業の母数が少ないことは、やはりIPOの数に影響してきます。

 

またそれに伴い、周りにIPOの経験者が少ないことも影響してきます。
熊本の経営者の方々とお話をして思ったのは、皆さん会社を大きくしたい、地元を活性化させていきたいという熱意に溢れている会社ばかりでした。
また熊本は地方ではありますが、市場規模はそれなりにあり、熊本だけをターゲットにしても十分に食べていける市場があります。またITであれば、地域にとらわれずに事業展開できるため、IPOを目指すことも十分に可能だと思います。
ではなぜIPOをする企業が少ないのかと思った時に、やはり周りにIPOの経験者が少ないことが大きいのではと思いました。
もし知り合いにIPO経験者が一人でもいれば、IPOを身近なここと捉えて、自分にもできるのではと意識が向いてくるのではと思いました。

 

熊本県も現状を危惧して、監査法人やQボードの方を招いて、IPOに関する講演を実施されているそうですが、実際にIPOを経験した人を招いて講演するというのは少ないそうです。
講演をする前は、私の講演でどこまでお役に立てるのか。喜んで頂けるのかと思っておりましたが、ありがたいことに今回の講演を経て、熊本県から定期的に講演をお願いしたいというお声を頂きました。

 

また熊本大学での講演のお話も出ており、本業に支障が出ない範囲で、またCSRの一環として今後もこうした支援を続けていきたいと思います。

 

「講演にご出席頂いた起業家の方々」

「講演にご出席頂いた起業家の方々」

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