先日、熊本県の職員の方のご依頼で、くまもとベンチャーマーケット「二火会（にかかい）」という場で講演をさせて頂きました。

　「二火会」は、ベンチャー企業のビジネスプランを発表する場で、それを企業やベンチャーキャピタル、金融機関の方々が聞くというものであり、ベンチャー企業とビジネスパートナー、投資家の方々との接点をつくる場です。

　本会は既に63回実施され、主催は（一財）熊本県起業化支援センターという熊本県が主体となるベンチャーキャピタルで、後援には、熊本県や熊本市、熊本大学など様々な関係者の方々が関わる非常に大きな会でした。

　私は、その中で、特別講演として「起業家という選択肢」という演題で、１００名ほどの企業家の方々、50名ほどの熊本商業高校の高校生の皆さん方の前で1時間ほどお話させて頂きました。

　熊本県は熊本地震以降、約2万人の方々が県外に移転され、高校あるいは工専の４０％、県内の大学の６０％が県外への就職という現実の中、我々企業家が熊本を発展させていく上での経営のヒント、それから高校生の方々には大手企業ばかりに目を向けず、ベンチャー企業を選択したり、自ら起業をすることを遠い世界の話と捉えない考え方などをお話させてもらいました。

　非常に感銘を受けたのは、高校生からの質問が一番多かった点でした。学校教育を否定するつもりはないですが、我々のような自ら起業した企業経営者にしか話せない話も教育の一環としては有意義ではないかと再確認しました。また自分自身にとっても非常に学びのある講演でした。

　県の関係者の皆様、高校生の皆様、お疲れ様でした。