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お客様との結びつきを高め、持続的成長を目指してまいります

2017年3月期の経営成績について

事業環境と連結経営成績についてご解説ください。

事業環境と連結経営成績についてご解説ください。

当社が属するIT業界は、昨今、クラウド化といった新しい技術革新が起こっており、多くの企業が時流に取り残されないように、常に新しい技術をビジネスプロセスに組み込み、日々IT環境が変化している現状でございます。このような環境の変化に対応するため、ビジネスモデル自体の柔軟な対応が必要と考え、当社は、最先端のソリューションを、お客様へ人間らしく提供する「カスタマー1st(ファースト)」体制へと変革する1年を過ごしてまいりました。
このような過渡期の状況のなか、デジタルマーケティング関連事業の収益性が低下したことにより、固定資産などの減損処理を行いました。ITインフラ関連事業におきましても販売体制の変革に注力していることもあり、デジタルマーケティング関連事業の収益性の低下を補うまでには至りませんでした。
その結果、当社グループの2017年3月期の連結経営成績は、売上高が前期比1.1%増と堅調な伸びを示したものの、利益面においては、経常利益が前期比47.6%減、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比97.7%減と、厳しい結果となりました。

「カスタマー1st」について説明してください。

従来は、営業担当者が専門商材を徹底的に熟知し、幅広いお客様に対してソリューションを提供しておりましたが、当期より企業ごとの顧客担当制に改めました。これは、お客様窓口を一本化し、あらゆる商材を提案するという仕組みにすることで、お客様との距離を縮め、当社がお客様にとって最適なソリューションを提供することができます。お客様の幅広いニーズに応えるための従業員教育を徹底的に実施し、お客様が当社を利用する頻度を高め、収益性を向上させる施策でございます。当社はこれを「カスタマー1st」と呼んでおります。
「カスタマー1st」体制の導入は、持続的成長に向けて重要な施策であり、お客様との信頼関係が徐々に確立されてきていると認識しております。

セグメントごとの業績について、その要因についてセグメントごとに説明してください。

セグメントごとの業績について、その要因についてセグメントごとに説明してください。

セグメントの経営成績については、デジタルマーケティング関連事業がセグメント売上高1,802百万円、セグメント損失2百万円、ITインフラ関連事業がセグメント売上高8,479百万円、セグメント利益が308百万円となりました。
デジタルマーケティング関連事業は、技術革新、市場動向の変化が著しく速く、イノベーションが起きた後、いかにマネタイズしていくかにより、利益が大きく左右される事業でございます。当期は、ウェブプロモーション事業が堅調に伸びましたが、クラウドアプリケーション事業がストック商材を強化したため、収益性を大きく損ない固定資産の損失処理を行いました。
一方ITインフラ関連事業におきましては、「カスタマー1st」体制への移行により、ストック収益を獲得することを強化し、フロー収益が未達となりました。しかし、この「カスタマー1st」は、従業員教育やお客様の理解の醸成に時間をかけたことで当社グループとお客様との結びつきをこれまでより一層高め、段階的に業績に表れると期待しております。
そのためグループ全体としまして、前期比におきまして増収減益となりました。

2017年4月に公表させていただいたように、当社は2018年度に持株会社化を予定しております。「スターティア」という社名は、元来ホールディングス体制をイメージして決めたものでございます。この決断に至った背景は当社の事業が多岐にわたっており、お客様のニーズに応じて、事業展開を行ってきた当社の成長の変遷でもございます。この事業潮流のなか、デジタルマーケティング分野と、ITインフラ分野とでは、ビジネスモデル、スキーム、必要とされるマネジメントや採るべき人材が全く異なっていると感じておりました。

そのため、今後の事業環境の変化に対して柔軟な適応を行っていくために、経営監督と業務執行を分離し、今よりもさらに迅速な意思決定を行う体制を整えていくこと及びその事業に秀でた人材育成を早期に実現することが必要である、と考え決断いたしました。
デジタルマーケティング関連事業は、サービスの一部をフリープランとして無料でお客様に提供いたします。多くのお客様にサービスの効果を体験して頂き、ゆくゆくは機能が豊富な有料プランに移行して頂くことで、中長期的な当社の収益化につなげてまいります。ITインフラ関連事業においては、「カスタマー1st」体制を通じて培った顧客基盤により、これまでと同様、安定的に持続的成長を目指してまいります。

海外戦略やM&Aなどについてのお考えをお聞かせください。

私たちは海外へ特に、東アジア・東南アジアを中心にして積極的に事業展開を進めております。上海には子会社を設立、西安にはソフトウェアの開発会社を設立し、台湾へは出店をしております。2014年にはコーポレートベンチャーキャピタル(以下、CVC)を立ち上げました。CVCでは、アイデアや高い技術力を武器に、世界にイノベーションを起こそうとしているスタートアップ企業に投資をし、スターティアの顧客基盤やITソリューション力といった経営資源を活用することで、成長の支援を行います。私たち自身も大きな刺激を得て、新たなイノベーションを生み出すこともできるかもしれません。CVCの活動領域は、日本だけでなくアジアを中心とした海外にも広がっております。各海外拠点の活動状況に関しては、海外特集※リンク設置(特集2)ページを設けておりますので、ご参照ください。
当期、当社は企業買収等のM&Aを積極的に進めて参りました。その中で、今後注力していく分野とそうでない分野の棲み分けを明確にして、「選択と集中」を推し進めました。当社が営んでおりましたホスティングサービス事業は事業売却を完了し、地方においてオフィスオートメーション商材を販売しているビーシーメディア株式会社、株式会社エヌオーエスの株式を取得して、国内における当社グループの顧客の囲い込みと新しいエリアへのアプローチを行いました。

採用方針に関して

採用方針に関して

当社は、当期42名の新卒採用を行いました。そのなかで、これまでの通常の新卒採用に加え、当期より麻雀を利用しての採用活動を始めました。これは、従来型の面接主体の採用活動においては、コミュニケーション能力を重視した人物像を求める採用であるのに対し、麻雀採用は麻雀を通して分析力が高く、頭脳明晰な人物の獲得を目的として始めました。
この麻雀採用は多種多様な人材を獲得することに効果的であったと感じております。さらに幸いにもこの麻雀採用につきましては、多くのマスメディアに取り上げられ、当社の認知度向上にも効果がございました。来期も引き続き、麻雀採用に取り組んで参ります。一方で、既存社員に対する、長時間労働の抑制や年次有給休暇の取得促進に取り組んでいるほか女性社員がライフイベントを経ても退職せずに働き続けられる、個性と能力を十分に発揮できる職場環境の実現に向け、働きやすい環境を創るべく、労働環境の整備に努めてまいります。

株主還元についてのお考えをお聞かせください。

当社は、年間9円(うち、中間配当3円)の配当を予定通り実施いたしました。当社では株主の皆様への利益還元を経営の重要な政策のひとつと位置づけ、安定的な配当の継続を重視しております。今後の成長・発展に必要な資金を内部留保より賄いつつ、財務健全性の維持に努め、連結業績や市場環境、これまでの配当額・配当性向等を総合的に勘案し、長期的に安定した配当を行っていく方針でございます。

ステークホルダーの皆様へのメッセージをお願いします。

2017年3月期はお客様と中長期的な関係を構築できるような組織体制を整える移行期間となりました。その一方で、デジタルマーケティング関連事業においては固定資産の大幅な圧縮を行う結果となりましたが、今後の成長戦略の過渡期と捉えていただければと思います。 当社グループは、目先の利益だけに囚われず、持続的成長を実現できるビジネス基盤の強化を目指しています。現にストックビジネスの売上は確実に積み上がっております。
今後もストックビジネスをしっかりと成長させ、「リカーリングモデル」による安定的な収益基盤を築くとともに、新しい事業領域への進出を検討してまいります。
株主の皆様に対しては、今後の当社の成長戦略を応援していただき、当社としても株価上昇、配当などできちんと結果を残していきたいと考えております。スターティアは今後のビジネスについても自信を持って成長できると信じており、株主の皆様の期待に添えるよう企業価値の向上を目指してまいります。
株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。